轆轤と漆で、
二ヶ月。円(madoka)/峰香(HOUKA)
一つ挽くのに、職人が二人。
手元に来るまでに、一ヶ月から二ヶ月。

黒い箱が届いた。
蓋に madoka のロゴと、MADE IN JAPAN の一行だけ。
中身が何であるかは、どこにも書いていない。

開けると、赤い水引と黒い和紙。
紙の中に金の糸が散っていて、光の当たり方で見え方が変わる。
包みを解くのが、少し惜しかった。


轆轤師と、漆職人
円(madoka)の峰香(HOUKA)。
木のカップと蓋、そして紐がひと組になっている。


作り方を読んで、時間のかかり方に納得した。
01
轆轤師が、ひとつひとつ手作業で挽く
02
伝統の加飾挽きで、細い縞の模様を入れる
03
漆職人が、それに合わせた塗りを施す
04
ここまでで、一ヶ月から二ヶ月
下半分に入った縞が、加飾挽きの模様だ。
指でなぞると、細かい溝が一本ずつ立っている。
上半分は木目を活かした滑らかな面で、境目でぴたりと切り替わる。
蓋の天面にも、渦を描くような細かい筋が入っている。
写真では伝わりにくいけれど、これも加飾挽きの一種だと思う。轆轤を回しながら刃を当てなければ、こういう同心の流れは出ない。
つくりがとても細かくて、とてもきれいなカップである。
05 と、刻まれていた
カップの底──高台の部分と、蓋の裏。
その二か所に madoka のロゴと、番号が入っている。
05。
ファーストロットは50個限定で、以降の通常盤は「円」の刻印になるらしい。
ただ、これは「同じものが50個ある」という話ではない。
木でつくられているから、一つずつ表情が違う。同じものは、そもそも存在しない。
madoka の名前が入るのが、50個まで。そういうことらしい。


紐を、巻く
紐は、カップの段のところに一周させて締める。
真鍮の輪を動かすと、長さが変わる。
持ち手のない器に、指をかける場所ができた。


ラテと、ドーナツ
さっそくアイスラテを注いだ。
木の縁に口をつけると、当たりがやわらかい。
外した蓋を裏返して、ドーナツを置いてみた。
ちょうど収まる。そういう寸法なのだと思う。
大事に使えば、色が育っていくはずだ。
いい休日を、すこしずつ。
TOOL NOTE
道具メモ
- 道具
- 円(madoka)/峰香(HOUKA)
- 構成
- カップ、蓋、真鍮金具付きの紐
- つくり
- 轆轤師が一つずつ手挽き、加飾挽きの模様(胴の縞、蓋の天面の渦)、漆職人による塗り
- 製作期間
- 1〜2ヶ月
- 刻印
- カップ底と蓋裏に madoka ロゴ+シリアルナンバー(05)
- 限定
- madoka 刻印はファーストロット50個まで。以降の通常盤は「円」の刻印。木のため一つずつ表情が異なる
- 感想
- つくりが細かく、とてもきれい。蓋は裏返して皿になる
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