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道具

轆轤と漆で、
二ヶ月。円(madoka)/峰香(HOUKA)

一つ挽くのに、職人が二人。
手元に来るまでに、一ヶ月から二ヶ月。

峰香にアイスラテを注ぎ、蓋の裏にドーナツをのせたところ
2026年9月1日。蓋は、裏返せば皿になる。

黒い箱が届いた。

蓋に madoka のロゴと、MADE IN JAPAN の一行だけ。

中身が何であるかは、どこにも書いていない。

madokaのロゴが箔で押された黒い箱
箱の蓋。銀の箔押しだけ。

開けると、赤い水引と黒い和紙。

紙の中に金の糸が散っていて、光の当たり方で見え方が変わる。

包みを解くのが、少し惜しかった。

箱を開けると赤い水引と黒い和紙に包まれた本体が入っている
赤い水引と、金糸の入った和紙。
和紙に包まれた峰香を取り出したところ
取り出しても、まだ包まれている。

轆轤師と、漆職人

円(madoka)の峰香(HOUKA)。

木のカップと蓋、そして紐がひと組になっている。

蓋の天面に入った渦状の細かい加飾挽きの模様
蓋の天面。渦を描くように筋が入っている。
カップ、蓋、真鍮の金具がついた紐を並べたところ
カップ、蓋、紐。紐先の金具は真鍮。

作り方を読んで、時間のかかり方に納得した。

01

轆轤師が、ひとつひとつ手作業で挽く

02

伝統の加飾挽きで、細い縞の模様を入れる

03

漆職人が、それに合わせた塗りを施す

04

ここまでで、一ヶ月から二ヶ月

下半分に入った縞が、加飾挽きの模様だ。

指でなぞると、細かい溝が一本ずつ立っている。

上半分は木目を活かした滑らかな面で、境目でぴたりと切り替わる。

蓋の天面にも、渦を描くような細かい筋が入っている。

写真では伝わりにくいけれど、これも加飾挽きの一種だと思う。轆轤を回しながら刃を当てなければ、こういう同心の流れは出ない。

つくりがとても細かくて、とてもきれいなカップである。

05 と、刻まれていた

カップの底──高台の部分と、蓋の裏。

その二か所に madoka のロゴと、番号が入っている。

05。

ファーストロットは50個限定で、以降の通常盤は「円」の刻印になるらしい。

ただ、これは「同じものが50個ある」という話ではない。

木でつくられているから、一つずつ表情が違う。同じものは、そもそも存在しない。

madoka の名前が入るのが、50個まで。そういうことらしい。

カップの底に彫られたmadokaのロゴとシリアルナンバー05
カップの底の 05。
蓋の裏に彫られたmadokaのロゴとシリアルナンバー05
蓋の裏にも、同じ番号。

紐を、巻く

紐は、カップの段のところに一周させて締める。

真鍮の輪を動かすと、長さが変わる。

持ち手のない器に、指をかける場所ができた。

蓋を閉め、紐を巻いた状態の峰香
蓋を閉めて、紐を一周。
逆さにして底の加飾挽きの縞を見せた峰香
逆さにすると、縞がよく見える。

ラテと、ドーナツ

さっそくアイスラテを注いだ。

木の縁に口をつけると、当たりがやわらかい。

外した蓋を裏返して、ドーナツを置いてみた。

ちょうど収まる。そういう寸法なのだと思う。

大事に使えば、色が育っていくはずだ。

いい休日を、すこしずつ。

TOOL NOTE

道具メモ

道具
円(madoka)/峰香(HOUKA)
構成
カップ、蓋、真鍮金具付きの紐
つくり
轆轤師が一つずつ手挽き、加飾挽きの模様(胴の縞、蓋の天面の渦)、漆職人による塗り
製作期間
1〜2ヶ月
刻印
カップ底と蓋裏に madoka ロゴ+シリアルナンバー(05)
限定
madoka 刻印はファーストロット50個まで。以降の通常盤は「円」の刻印。木のため一つずつ表情が異なる
感想
つくりが細かく、とてもきれい。蓋は裏返して皿になる

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